人材育成を行う為の研修に助成金が受けられる制度が用意されています。 この助成金は、研修を受けようとする事業者が事前に人材育成計画を立て、管轄の労働局と確認を行いながら研修を実施した場合に受けられるものとなっています。
給付条件を満たし、手続きに問題がなければ給付を受けられる可能性の高いものとなっていますので、社員への研修でDXをより効率的に実施したい、リスキリング研修が必要と考えておられる会社にとっては一助になるものと思われます。
人材育成研修は、従業員のキャリア形成のみならず、企業の更なる成長に欠かせないものです。助成金を活用することで、より積極的な検討ができる機会と捉えましょう。
助成金の申請手続きは研修を受ける事業者が申請を行います。貴組織の顧問社労士などが居られる場合は、ご相談頂くとスムーズにすすむと思われます。
大まかな流れは以下の様になります。
助成金・補助金が活用できるかどうかをはじめ、各種申請書の作成・提出にあたっては、受付機関の申請・手続き要綱を(下記リンク等)を必ずご確認ください。
厚生労働省の制度(7つのコース)で、様々な分類で助成を受けられます。 事業主等が従業員に対し業務に関連した研修を行う場合に、経費・賃金等の一部が補助されます。
人材育成支援コース ()内は中小企業以外の助成額・助成率 | ||||||||
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支給対象となる訓練 | 経費助成 | 貸金助成 (1人1時間あたり) |
OJT実施助成 | |||||
生産性用件を満たす場合 | 生産性用件を満たす場合 | 生産性用件を満たす場合 | ||||||
人材育成訓練 | 有期契約労働者等を除く雇用保険被保険者 | Off-JT | 45% (30%) |
60% (45%) |
760円 (380円) |
960円 (480円) |
- | - |
有期契約労働者等の場合 | Off-JT | 60% | 75% | - | - | |||
有期契約労働者等を正規雇用労働者等へ転換した場合 | Off-JT | 70% | 100% | - | - | |||
認定実習併用職業試練 | Off-JT+OJT | 45% (30%) |
60% (45%) |
20万円 (11万円) |
25万円 (14万円) |
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有期契約労働者 | 有期契約労働者の場合 | Off-JT+OJT | 60% | 75% | 10万円 (9万円) |
13万円 (12万円) |
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有期契約労働者等を正規雇用労働者等へ転換した場合 | Off-JT+OJT | 70% | 100% | - | - |
人への投資促進コース ()内は中小企業以外の助成額・助成率 | ||||||||
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支給対象となる訓練・資格試験 | 経費助成 | 貸金助成 (1人1時間あたり) |
OJT実施助成 | |||||
生産性用件を満たす場合 | 生産性用件を満たす場合 | 生産性用件を満たす場合 | ||||||
高度デジタル人材訓練 | ITSSレベル3,4以上 | 75% (60%) |
960円 (480円) |
- | - | |||
成長分野等人材訓練 | 海外も含む大学院での訓練 | 75% | 960円(国内大学院) | - | - | |||
情報技術分野認定実習併用職業訓練 | Off-JT+OJT(IT分野関連) | 60% (45%) |
75% (60%) |
760円 (380円) |
960円 (480円) |
20万円 (11万円) |
25万円 (14万円) |
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長期教育訓練休暇等制度 | 連続休暇30日以上 | 20万円 | 24万円 | 6,000円/日 | 7,200円/日 | - | - | |
所定労働時間の短縮など | 20万円 | 24万円 | - | - | - | - | ||
自発的職業能力開発訓練 | Off-JT | 30% | 45% | - | - | - | - | |
定額制訓練 | Off-JT | 45% (30%) |
60% (45%) |
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※雇用関係助成金ポータルでの電子申請も可能になっています。
詳しくはこちら→雇用関係助成金の電子申請
東京都の制度で、東京都内の中小企業が対象。3時間以上20時間未満(教育機関派遣訓練の場合)の訓練に対し、助成を受けることができます。 東京都内の中小企業等が従業員に対し、短時間の教育や研修を行う場合に、研修費、受講料の一部を助成する制度です。
社内型スキルアップ助成金 | 民間派遣型スキルアップ助成金 | |
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申請者 | 中小企業・団体 | 中小企業 |
訓練時間 | 3時間以上12時間未満 | 3時間以上20時間未満 |
訓練場所 | 東京都内 | |
修了者数 | 2名以上 | 1名以上 |
訓練の実施方法 | 集合型訓練 および同時かつ双方向のオンライン訓練 |
集合型訓練 |
※民間派遣型スキルアップ助成金で、「定額制」の講座(一定期間の料金が定められており、期間内に複数の講座が受講できるものや、複数人の受講が可能なもの)は助成対象外です
≪社内型スキルアップ助成金≫
助成対象受講者数×訓練時間数×730円(団体の場合、訓練に要した経費-収入の額を上限)
≪民間派遣型スキルアップ助成金≫
助成対象受講者1人1コースあたり受講料等(税抜き)の2分の1(25,000円を上限)
※非正規雇用労働者が全体の受講者の2割以上参加した場合は受講料などの3分の2。
※予算の範囲を超えた場合は、一定の割合で減額されることがあります。
※助成金額には上限があり、対象となる期間内で社内型と民間派遣型を合計して1事業所あたり100万円、一人あたりの訓練時間は100時間です。
厚生労働省の制度(6つのコース)です。事業主が非正規雇用の労働者に対して、キャリアアップを促進するための取組を行った場合に助成する制度です。
※ 「キャリアアップ助成金のご案内(令和5年度版)」(厚生労働省)参照