2022.03.23 【責任編集】ラーニング・ツリーDX時代に相応しい新しいPMに変わっていく
DX(デジタルトランスフォーメーション)の事は今更説明するまでも無いと思いますが、DX花盛りの現在において、プロジェクトマネジメントに変化が起こってきていると聞きます。
これまでのプロジェクトがデジタルプロジクトに変化する中で何が変わってきているのでしょうか?また、プロジェクトマネージャはどう変わってきているのでしょうか?
DXの定義・目的
DXの説明はいうまでも無いですが、経産省ガイドラインではDXを推進していく目的を下記としています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
つまり、デジタルと呼ぶ情報技術をより実際の業務プロセス、サービスに結び付けて、不確実な社会にも適用できるような変革を行うことで競争力を高めるという事です。
デジタルが求めるものデジタルプロジェクト
これまでも、プロジェクトマネージャが活躍するプロジェクトはソフト開発を含むプロダクトを成果物とするものが多かったと思います。プロジェクトマネジメントはここ20年近くの間、IT業界を中心に採用され、プロセスを重視していかにプロジェクトを成功させるかに注力してきていました。
しかし、ここ近年のDXと呼ばれるデジタルの中で求められるプロジェクトには変化が出てきており、プロジェクトの中に社会の不確実性を反映させることが求められているのです。
デリバリーされる製品が不確実性をもつということでは無く、不確実性に対応するプロジェクトのマネジメントの実践を求められていると言った方が正しいかもしれません。
デジタルプロジェクトが求めるプロジェクトマネジメント
不確実性に対応するプロジェクトマネジメントとはどのようなものか。
従来の方法論や慣習ではなく、実践の重視ともいえます。
PMBOK第7版での大きな変更が示すように、プロジェクトごとにそのマネジメントのやり方は柔軟性を持ちつつ、提供する価値には重きを置く。そのためのプロジェクトマネジメントをプロジェクトマネージャが実行していく必要があるのです。
情報共有、プロジェクトマネージャ同士のコミュニケーション、経験値の積み上げの重要さ
誰もが、不確実性のあるプロジェクトをマネジメントするなんて考えられることでは無いと思います。しかし、社会がそれを価値とし、プロジェクトの成功がそこにあるのであれば、プロジェクトマネージャはチャレンジせざるを得ない状況にあります。
そのために、最近はプロジェクトマネージャ同士のコミュニケーション、情報の共有により互いのプロジェクトマメジメントの問題点の改善を行う対応が増えているようです。
また、先輩方の経験を聞く事にも大きな興味とヒントを求めるプロジェクトマネージャが増えています。
より開かれたプロジェクトマネジメント社会へ
プロジェクトマネジメントといえば、従来プロセス重視である事も関係するかも知れませんが、専門職集団(職人的な)といったイメージがある事は否めません。
デジタルプロジェクトマネジメント時代においては、他のプロジェクトでの不確実性に対応する為のヒントや経験をいかに自分の業務に生かすか、柔軟性を持ちつつ、価値を提供し続けるかが重要なポイントになってくるものと思います。
プロジェクトマネージャがコミュニケーションできる場
日本でもPMを仕事とする人たちが集れるPMI協会などの場もありますが、
私どもの研修でも、凡そ半分の時間を費やす演習などでの参加者同士のコミュニケーションの場、実務家である講師の豊富な経験談を聞く機会を提供できています。
是非、新しいプロジェクトマネジメントの再確認の場としても活用ください。
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