2021.07.15  【責任編集】ラーニング・ツリーオンライン研修を成功させるためのポイント解説

リモートワーク・テレワークが急速的に導入され、「オンライン研修」の需要が高まっています。

この記事では、オンライン研修とは何なのか?eラーニングの違いは?などを解説し、オンライン研修を成功させるためのポイントをご紹介します。

オンライン研修とは

オンライン研修とは「Zoom、Teams, WebExなどのウェブ会議システムを用いた研修方法」のことです。

講師と受講者が一堂に会することなく、パソコンの画面越しにオンラインで繋がり研修を進めていきます。

受講者はオフィスのデスクや自宅にいながらの受講が可能で、移動時間などを短縮して効率的に学習できる研修方法です。

eラーニングとの違い

eラーニングとは教育用の動画コンテンツを、専用プラットフォームを利用して配信する手法やシステムのことです。

映像を通じて学習する点では同じですが、eラーニングでは動画コンテンツを教材として提供するのが特徴で、講師との質疑応答など、リアルタイムでは行われません。

オンライン研修のメリットとデメリット

では、オンライン研修のメリットとデメリットとは何でしょうか?

メリット

第一には、リモートワーク・テレワーク中でも研修が行える。

会場に行けない地域からでも参加が可能であるという点が挙げられます。

これまで、会社での研修は地方からの参加には出張が伴い、日程調整も大変でした。

オンライン研修では、参加当日のみのスケジュール調整で済むため、希望者が参加しやすいというメリットがあります。

また、出張に伴う移動時間や交通費コストの削減も挙げられます。

さらに、リモート環境になれた講師や受講生であれば、その場での質疑応答や、グループ演習など集合研修に近い形での研修を実現でき、且つ、様々な地域からの研修生の参加により、多様な意見を聞くことが出来るなどオンライン研修にはたくさんのメリットがあります。

デメリット

オンライン研修のデメリットは、「非言語コミュニケーションがとりにくい」ことです。

研修も講師と受講生のコミュニケーションが無ければ、一方的な講義になってしまう為、有効性が大きく低下します。

コミュニケーションはその6割が非言語によるものと言われています。

集合研修であれば、その表情や仕草、アイコンタクトなど判断しやすい非言語コミュニケーションによる確認が、オンライン研修では、受講者がどれくらい理解しているか?が把握しづらくなります。


そのため、オンライン研修の講師としては、オンラインでの研修に一定の経験を持った人材が求められます。

オンライン研修の注意点及び成功させるポイント

オンライン研修を実施・受講するにあたり、注意すべきは前述の“非言語コミュニケーション”をいかにカバーできる研修対応が出来るかになります。

講師と受講者のコミュニケーションが上手く行かない事を防ぐため、基本的には講師主導の研修になります。講師は、受講生の理解度を確認しながら進める必要があるため、様々な手法を取ります。

カメラ機能のON設定:カメラは可能な限りON設定にしておくことで、少しでも表情を確認できます。講師が受講生の理解状況を確認するだけでなく、グループ演習などでもメンバーの表情が見えていると大きく異なります。

チャット機能:リモート環境では誰かが発言している場合、他のメンバーは発言しづらい状況になります。また、リモートからの参加環境である場合、外部環境の音が入ることがあり、マイクはミュートにしている事が多くなります。チャット機能を有効に使いことにより、進行を妨げずに講師と受講生、または、グループ間でのコミュニケーションが円滑になります。

ウェブ会議システムのリアクション機能「挙手や拍手」などを上手に活用する事も意思伝達に大きく役立ちます。

時間管理も大きなポイントになります。オンライン研修の場合、理解の確認や、グループワークなどの確認に時間がかかることが多くなるため、決められた時間の中で実施するスケジュール管理が講師、受講生共に大切になります。

オンライン研修でよくあるトラブル

オンライン研修中は、次のようなトラブルが起こる可能性があります。

ネットワークが不安定で講師の映像や音声が途切れる。(受講者の映像・音声が届かない)

研修中に受講者が誤って退出ボタンを押してしまう。

カメラやマイクの設定が正しくなく、映像や音声が講師に届かない。

いずれも、テクニカル面で発生しやすいトラブルです。

「安定したネットワーク環境」での参加が求められますが、ネットワーク環境は受講者ごとに異なるため、事前の回線速度チェックなどを実施した上で、十分な環境が確保されているかどうかの確認を行いましょう。

また、問題があった場合は、研修の事務局に連絡できる手段(電話番号など)をメモしておく事が必要です。

必須ではありませんが、「有線のインターネット環境」は安定性を高めるためにできれば準備しておきたいツールです。

まとめ

集合型の研修の有用性は必ずありますが、オンライン型の研修もより充実していくものと思います。

メリット、デメリットを理解したうえで、オンライン研修の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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