2018年5月30日開催 無料セミナー
ソフトウェアにおける設計書(図)の本質と設計力強化の重要性


機械や電気機器の設計図は最終製品を完全に規定しています。そして設計図があれば組み立てを行う人は自身で設計図の作成ができなくても最終製品を組み立てられます。これにより上流(設計)と下流(組み立て)を効率よく分離できます。 それに対してソフトウェアの「設計図」というのはどういうものでしょう?

現在のアプリケーション開発の主流であるオブジェクト指向の設計図は「(1)オブジェクト図、(2)クラス図、そして(3)ユースケース実現」というものから成ります。正しく記述した設計図は「(1)実装(プログラムコード)に(ほぼ)機械的に変換でき (またそれにより実装時にほとんどバグを出すことはありません)、(2)コードレビューおよびテストのもとになり、そして(3)ライフサイクルにわたってソースコードと完全に同期が取れ、プログラムの保守に重要な役割を果たす」というものです。

ただしソフトウェアは、機械製品に比べて構成部品の数(プログラムのライン数)が膨大で、またたとえモジュール(ファンクション、オブジェクト、ライブラリー等)化を推進しても電気製品のモジュール(IC, LSI等)に比べてその数が極端に多く、変更も頻繁で、さらに新しいモジュールの開発スピードも非常に速いという特徴があります。そのためソフトの設計図は、機械や電気製品等の設計図とは本質的に異なり、最終製品を完全に規定するものとはなりえません。したがってソフトの設計図が効率的に機能するためには、それを作成する側も使う(プログラムに変換する)側も高度なプログラミングの知識が必要で、RUPやICONIXでは「設計者=実装者」と言っています。

現在の日本のIT企業では効率的に機能する設計を行うことは組織構成的にも人材的にも難しいのが現状ですが、早急に設計に重点を置く開発法・組織構成に移行し設計力の向上を図らないと世界のIT産業から取り残されてしまうのは明らかです。

本セミナーでは、設計の重要性を理解していただくためにオブジェクト指向の設計図を紹介し、設計図の具体例を用いてそれがどのように(ほぼ)機械的にコードに変換でき、コードレビューそして保守に役立つかを示します。そしてそのような設計図を効率的に使いこなすアメリカのIT企業と比べ、それが難しい日本のIT企業の組織上および開発プロセス上の問題点を明らかにし、最後に今後正しい設計図を使い効率よくIT開発を行うために、どのような組織構成にし、どのようなスキルを持った人材を育てるべきかをお話しします。

開催詳細

日程  2018年5月30日(水)
時間  14:00 ~ 17:00(開場13:30)
会場  ラーニングツリー神保町セミナールーム (神保町駅より徒歩2分)
参加費用 無料

  • 設計図およびそれをどのように使うかという点をプログラムを用いた具体例で示しますので、C、C++、Java、C#のうちどれか1つの(簡単な)プログラムを読めるスキルを持つ方が参加されることをお勧めします。
  • 競合企業の方、個人の方のお申込みはご遠慮ください。
  • 一社につき、ご参加は2名様までとさせていただきます。
  • 申込多数の場合は抽選とさせていただきます。

担当講師プロフィール

水野 匡章

カンザス州立大学コンピュータサイエンス学科教授。研究分野は分散システム、非同期システム、オペレーティングシステム、オブジェクト指向システム等。これまでに米国立科学財団(NSF)、米国防総省DARPA(国防総省国防高等研究事務局)、米国国土安全保障省(Department of Homeland Security)、フランス国立科学研究所(INRIA)を始め、米国、日本、そして韓国の企業や大学より研究・教育助成費や賞等を受賞。
また産業界でもハードウェアおよびソフトウェアの設計・構築の経験を多く持つ。2006年~2007年には、大学よりサバティカル(研究休暇)を取得し、日本の自動車サプライヤーで統合制御コントローラのプラットフォームの研究開発を行う。その間にETロボコンの標準プラットフォームに採用されたnxtOSEK(Lego社NXTロボット・キット用のオープン・ソース開発システム)プロジェクトでToppers/ATKの移植を行う。
ラーニング・ツリー・インターナショナル株式会社では .NET、デザインパターン、RUP/UMLといったオブジェクト指向言語およびその設計法、そして組み込みシステム開発等のコースを担当。豊富な実装経験と最新の研究結果の融合から得られる実践的な知識の提供を心がけている。

対象者

  • 技術系人材育成担当者
  • 設計担当者
  • 今の設計のやり方に疑問を抱いている方

スケジュール

13:30 開場
14:00-14:10 (10分) ご挨拶・ラーニングツリーの特徴説明
14:10-17:00 (170分) セミナー本編
(適宜休憩有)

お申し込み

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後ほど担当者よりご連絡差し上げます。

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改定日:2018年3月27日

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